全国ナンバー銀行リスト


数字のついた銀行さん、いらっしゃい!あれ?これだけですか。ほかのナンバーさんはどこにいってしまったんでしょうか?

【現存するナンバー銀行リスト】

銀行名

よみかた

本店所在地

第三銀行
だいさんぎんこう 三重県松阪市

第四銀行
だいしぎんこう 新潟県新潟市

十六銀行
じゅうろくぎんこう 岐阜県岐阜市

十八銀行
じゅうはちぎんこう 長崎県長崎市

七十七銀行
しちじゅうしちぎんこう 宮城県仙台市

八十二銀行
はちじゅうにぎんこう 長野県長野市

百五銀行
ひゃくごぎんこう 三重県津市

百十四銀行
ひゃくじゅうしぎんこう 香川県高松市

【ナンバー銀行をめぐるおもしろエピソード】

ナンバー銀行のルーツは明治初頭に誕生した「国立銀行」だった。
【参考画像】当時発行された国立銀行券「水兵1円」「かじや5円」

国立銀行は紙幣発行を委託された民間会社で、全国に153行あった。

民間会社がなぜ国立なのか?それは米国National Bankの直訳による。国立というより、正しくは国法銀行の意味。

国立銀行=ナンバー銀行の生みの親は渋沢栄一で、自身が第一国立銀行(後に第一勧業銀行→現在、みずほ銀行に継続)初代頭取の座についた。

現在のナンバー銀行は第四銀行のような旧国立銀行の継続タイプ(十六、十八、七十七、百五、百十四)と、第三銀行のように国立銀行を継承していない新ナンバー銀行とがある。

三和銀行も第三十四銀行と第十三銀行、第百四十八銀行の「三和」だった。

かと思えば八十二銀行ように第十九銀行と第六十三銀行の足し算銀行もあり。では、もともとの第八十二国立銀行はどこに?

【情報】

◎日本貨幣商協同組合が発行している「日本貨幣型録」という書籍によると元の第八十二銀行は、富士銀行が継続銀行とあります。(yorozuyaさん)

◎「八十二銀行は第十九銀行と六十三銀行が合併して創立された」これが八十二銀行の新入行員のテストで必ず出る問題とされています。ポイントは六十三銀行には<第>がつかないのです。もとをたどれば第六十三国立銀行なのですが、明治30年7月1日に株式会社六十三銀行となり、そこで<第>の文字が取れてしまったようです。合併時には六十三銀行が正式名称だったわけです。行員は入行時には先輩方からここが絶対出るポイントとして教わっているのです。(小松 毅さん/八十二銀行行員)

◎1+6=7から、質屋さんのことを「一六銀行」ともいいますよ(上田さん)

◎数字がアタマにきていないので対象外なのかもしれませんが、「富山第一銀行」というのもあります。(鈴木浩利さん)

【ナンバー銀行リスト完成】

1)No1〜No30 東京第一銀行〜東京第三十銀行
2)No31〜No60 若松第三十一銀行〜東京第六十銀行
3)No61〜No90 久留米第六十一銀行〜盛岡第九十銀行
4)No91〜No120 福井第九十一銀行〜古河第百二十銀行
5)No121〜No153 大阪第百二十一銀行〜京都第百五十三銀行

※資料提供:松澤孝紀(武蔵大学大学院)さん

【参考資料】

銀行史だらだらトークバトル(参加者募集中)

【投書】

◎ナンバー銀行の歴史part1 /こほろぎAsaPiさん
◎ナンバー銀行の話Part1/たらさん
◎ナンバー銀行の街を歩こう!【小樽編】/小樽市観光課宣伝係・須藤さん

【Webサイト】

国立銀行ブームにも動かなかった小西新右衛門
東京三菱銀行横浜中央支店ビル(第百銀行物語)
銀行(国立銀行の乱立)
貨幣の散歩道@日本銀行金融研究所