ゴジラの法則:カメラ会社のCI計画


カメラに詳しい無頼庵飯野(SONNYまん)さんからメール。いわく、ゴジラ登場いらいモスラやガメラなど語尾に「ラ」がつく怪獣が急増。どんな怪獣も「ラ」止めさえすれば、とりあえずそれっぽくなるという便利な守護札だ。で、カメラメーカーにも同じような現象があるのだという。あくまで仮説としたうえで、ダイタンに掲げた「ゴジラの法則」。まずは事例から。

前提:カメラメーカーにとってゴジラはドイツの「ライカ」と「コンタックス」である。※ライカ=エルンスト・ライツ(Ernst Leitz)社のカメラ(Camera)。1925年にライカが発売され、斬新な35ミリ高級システムカメラとしての地位を確立していくにつれて、その影響力は名前にまで及んだ。

■事例(1)日本の主要なカメラ名で、語尾が“CA”なもの(現在、使用されていないブランド名を含む)

コニカ(Konica)・・・旧社名(小西六写真工業)+“CA”(カメラ)
フジカ(Fujica)・・・富士写真フイルム+“CA”(カメラ)
ヤシカ(Yashica)・・・旧社名(八洲光学)+“CA”(カメラ)
ブロニカ(Bronica)・・・ご存知の通り(善三郎さんのブローニー参照)
●ソニーのマビカ(Mavica)も、+“CA”の法則に則ってます。 

■事例(2)主要な国産ライカ・コピー機の名(非現存)

ニッカ(Nicca)・・・ニッカカメラは後継を辿ると、ヤシカを経て現在は京セラに。
レオタックス(Leotax)・・・“Le”と“tax”が気になる。
*ただし“tax”はコンタックスに限らず、ツァイス・イコン社の他のカメラ名の語尾にも付けられていた。この系統は、ほか多数の”CA”や”TAX”付きのブランド名がある。  

■事例(3)キヤノン(Canon)

初期のキヤノン(レンジファインダー式)はオリジナリティーを持ちながらも基本的にはライカを範としていた。試作段階のカンノンがキヤノンになったことは有名で、理由もはっきりしているが、個人的には”CA”へのこだわりを感じてしまう。

■事例(4)ニコン(Nikon)

初期のニコン(レンジファインダー式)はボディーの外観とレンズマウントにおいて、明らかにコンタックスを範としていた。詳しく書くことは避けたいが、一部海外において、Nikon名称では問題あり、とのことから長らくNikkorex名称で輸出されていたことがある。

■事例(5)語尾がTAX

ペンタックス(Pentax)・・・一眼レフの本格的なアイレベルファインダーを可能にするペンタプリズム+“TAX” 

■事例(6)ニコン・キヤノンの派生(かな、と勝手に思う)系(・・・語尾に”ON”)チノン(Chinon)・・・ご存知の由来

いかがでしょうか?無頼庵飯野説。そういえばゼロックスとかINAXなど語尾「X」系は多岐に進出しているね。

他の分野にも「ゴジラの法則」がありそうだ。それぞれの産業に詳しい方、一緒に「ゴジラ探し」しましょう!

【追加情報】

「ゴジラの法則」は、レンズの名前にも適用できます。レンズの名前には
-ar
-on
が多いです。
・NikonニコンのレンズはNikkorニッコール
・フジのレンズはFujinonフジノン (昔はフジナーFujinarもあった)
・マミヤは「セコール」、コニカは「ヘキサノン」ヤシカは「ヤシノン」、ミノルタは「ロッコール」、ペンタックスは「タクマー」(現在は絶滅)などなど。レンズの名前の由来も面白いですよ。

ライカが昔からエルマー Elmar、ズミクロン Summicronというレンズを出していますので、これが語源かなと思っていますが自信はないです。
コンタックスなどが採用しているZeissツァイスのレンズもPlanarプラナー、Sonnar(ゾナー)、Tessar(テッサー)などこの法則どおりです。Schneiderシュナイダー社に至っては、Super Angulonスーパーアンギュロンという,怪獣みたいな名前のレンズを出しています。(匿名さん)