語源データ(2)「わけあり系」


チョコラBB(エーザイ)もともとは「チョコレートコーラ」(飲料)の商標だった。
(ちなみに、エーザイの由来は「衛生材料」)

ネクター ギリシャで「神々の飲料」「不老不死の薬酒」

ラムネ レモネードのなまり。江戸時代には「ポン水」と呼ばれていた。

フコク生命 戦中の「富国徴兵生命」が前身。

グリコ カキの煮汁から発見された「グリコーゲン」から。

王冠 製造機のメーカー「クラウンコルク社」(米国)から。

ミノルタ 「実る田」のカナ表記。

コクヨ 「国誉」のカナ表記。

シャープ 実はシャープペンシルを発明した会社。

ポッカ 「ニッカポッカ」(乗馬ズボン)に由来。

かっぱえびせん 昭和20年代、清水昆のマンガ「かっぱ天国」のキャラクター商品。

ポンジュース フランス語で果汁=「ポンス」昭和27年、久松愛媛県知事が命名。

ボンカレー ボンはフランス語でおいしいの意味。

キッコーマン 亀甲万=カメは万年から。

ロッテ 「若きウェルテルの悩み」(ゲーテ)のヒロインにちなむ。

レナウン 英国の戦艦「レナウン」から。優秀・栄光の意味も。

ヤンマー 当初はトンボ印、商標権の問題あり、さらに大きなトンボ「オニヤンマ」から改称。

プリマハム 「プリマドンナ」から。

バンダイ 前身は「萬代屋」。中国兵法書の「萬代不易」から。

ことえり Macの日本語変換ソフト。「言選る(ことえる)」源氏物語より。

参天製薬 参天=中国『漢書』の言葉。

資生堂 資生=中国『易経』の言葉。

積水化学工業 積水=中国『孫子』の言葉。

ムヒ 「天下無比」のムヒ

パイロット万年筆 セーラー万年筆(水夫)に対抗してパイロット(水先案内人)に。

【追加!情報】

●ネクター
商標は森永製菓が所有していたが、業界発展のため使用を果汁協会に一任したらしい(出所:「ザ・ジュース大図鑑」扶桑社)

●KODAK
フィルムメーカー「コダック」の社名の由来は、シャッターを押すときの擬音語から。日本風に表現すれば「カシャ」である。KODAKのネーミングの優れた所は、Kで始まりKで終わること。特に英語では、Kで始まる単語が少ないだけに目立つネーミングである。(UCHITANIさん)

コダックは、社名をつけるとき、全世界どこでも、1通りにしか読めないアルファベットの組合せを考えたと聞いたことがあります。(宮田さん)

ずっと昔に読んだ本では「創業者が社名を決める時、短くて誰にでも覚え易い、他の会社と間違えられる可能性も低い名前にした」「当時の米国の商標法に従って意味のない言葉にした」と、ありました。(中略)私の記憶も曖昧なのですが…その後、私がKODAK系の現像所に勤務し、先輩に質問した時も、やはり「創業者の造語なので特に意味は無いらしい」と云う返事でした。ですので、シャッターを切る時の擬音語ではなく、無意味な造語だと思うのですが、これは公式なもので実はやはり擬音語なのでしょうか(太郎冠者さん)

●nonno
ファッション雑誌「ノンノ」は、アイヌ語で「花」の意味。ただし、イタリア語ではすごい意味になってしまう。イタリア人が見ると「おじいさん」という名前の女性雑誌なのである。(UCHITANIさん)

●anan

アンアン創刊当時に上野動物園で大人気だったパンダのアンアンが語源らしいですね。(Smilingさん)

●JJ
女性週刊誌の「女性自身」から女性=J 自身=J(アンくらさん)

オルファ
「折る刃」から来ている。(金川欣二さん)

OLYMPUS
OLYMPUSは語源は旧社名の高千穂光学(高千穂が神々のすむ山、洋名にしてオリュンポス山)からきている(まるさん)

●ニッカウイスキー
ニッカは「日本果汁」の略。創業者の竹鶴さんは寿屋(サントリー)から独立し、小樽にウィスキーの蒸留所をつくった。しかし熟成するのに何年もかかるので、経営のために小樽近郊で収穫されるリンゴのジュースをつくって売ることにした。(Harryさん)

●アイオメガ株式会社
zip等のアイオメガ株式会社という会社がありますが、この社名の由来は(多分前身の会社の社員が)請求書?!か何かの10mega(日本語読みだと、じゅうメガ)という言葉をまちがえてiomega(アイオメガ)と読んでしまったのを社名にしたという話らしいです(横浜在住のHaniさん)

●ナショナル
大正14年、松下電器は新製品、電池式懐中電灯の角型ランプ(自転車にも取付可)に「ナショナル」のブランドを初めて使用しました。新聞記事の「インターナショナル」から「国民の必需品」の意味をこめて「ナショナル」と名づけられたそうです。(酒井さん)

●ゼブラ
ボールペンで有名なゼブラの由来ですが、ゼブラはシマウマを意味する英語で漢字で斑馬(縞馬)と書きます。斑を分解すると文が2人の王に囲まれており、文房具の王様を意味しています。つまりゼブラは文房具界の王を目指すと言う意味が込められて付けられた社名なのです。
またマークの振り返る斑馬は温故知新を意味しているそうです。(酒井さん)

●ドクターペッパー
恋人の父親の名前。 製薬会社に勤める発明者は、医者の娘に恋をするが身分の違いを理由に結婚を認めてもらえなかった。 奮起した発明者は、新しい炭酸飲料水を発明し大もうけをして結婚を認めてもらう。 発明した炭酸飲料水には、尊敬の念をこめて娘の父の名をつけた、、、とか。(ハタ坊さん)

●ライオン・・・昔は無名企業だったが17番目に開発したチューブ入り歯磨き粉が大ヒットした ため、No17をひっくり返して「Lion]となった!?とか(匿名さん)

●BIG JHON・・・アメリカ人の彼が教えてくれたのですが、あれは「デカマラ、デカチン」を意味するらしいです。TVでCMを見るたび、彼は大爆笑。「あんなかっこいいCM作っても、デカチンだもんなあ。」(カオリックスさん)

●スジャータ・・・お釈迦様が悟りを開くべく、絶食の苦行を行っている際、乳粥を差し入れた少女スジャータに由来しています。(カオリックスさん)

●象印とタイガー・・・大正7年、市川銀三郎が大阪に「市川兄弟会社」を設立、中瓶の製造を始め会社のマークを象にした。象は性格が優しく女性や子供に親しまれる反面、怒ればライオンをも倒すところから選ばれた。昭和36年、社名を「協和製作所」から「象印マホービン」に改称。「タイガー」は大正12年創業で、菊池武範の「菊池製作所」が始まり。虎のマークを商標に魔法瓶を製造。虎はアジアの動物の中では王者であるところから採用された。「日新工業」を経て昭和28年、社名を「タイガー魔法瓶」に改称。象印とタイガーの社名がそれぞれ漢字とカタカナの組み合わせなのはライバル意識の現われと言われている。(酒井さん)

●アップリカ・・・チャイルドシートで有名なアップリカ。噂では、最初に作った乳母車をアップルカーと読んだことから、アップルカー→アップリカ…。その真相はいかに?(匿名さん)

【異議アリ!】

ポンジュースの「ポン」ですが、何語だったか忘れましたが、これは「酸っぱい」とかいう意味の言葉で、「ポン酢」や「ポンカン」の「ポン」も同じ語源だったように思います。(魚占いさん)

ポン酢は「オランダ語でこの種の調味料をPONS(ぽんす)という」ことからきていて、スは音がたまたま同じであった酢の字をあてています。(後藤国彦さん)

nonno ですが、アイヌ語からではなく、旧作アニメ版ムーミンでムーミンの彼女?としてでていた「ノンノン」からのネーミングと聞いています。ちなみに、ノンノンというのは旧作アニメの際に、勝手に日本で付けた名前で、現在はトーベ・ヤンソンの原作どおり、ただ単に「お嬢さん(フローレンス)」とだけ呼んでいるようです。(尼川雅章さん)

●キッコーマン
創業者の「家紋」が「亀甲」で名前の一字(万)と組み合わせた商標マークです(SUKEさん)